言っちまった。
言っちまったヨ、おい。
勢いで告っちゃったって…。
…………。
ああああぁぁぁ、響くんに告ちゃったぁぁぁぁ。
あの後、今日会おうってメール以外なんもないし。
今日返事してくれるのかなぁ。
6時の待ち合わせだったんだけど…私は5時に待ち合わせ場所の喫茶店に着いていた。
きっかり6時に響くんがやって来た。
「わるい。待った?」
かんなり待ったゾ、とか思いながら――早く行き過ぎた私が悪い。
「ううん、今来たばっかだヨ」
彼は向かいの椅子に座りコーヒーを注文して優しく笑い、待っていた答えをそっけなくくれた。
「愛子、付き合って」
―――――――…………ウソ?
顔が火照って熱い、絶対赤面してル…。
私は彼が好き。
由美の彼氏だった頃からずっと…ずっと。
半年前から片想いしてたんだ。
6月も終わりそうな今日、私は響くんの彼女になった。